堺の老舗そば屋 ちく満(ちくま)

堺の老舗そば屋 ちく満(ちくま)

ちく満の店舗情報

ちく満の創業は、元禄8年という話ですから、日本のそば屋の中でも、相当な歴史を誇るお店なのは間違いありません。調べて見ると西暦では1695年、江戸幕府は徳川綱吉の時代だといいます。

歴史的な価値はもちろん、日本中のそば好きが必ず一度とはというらしいのが ちく満 の熱もりそば、流石に歴史に見合うお店の入り口は老舗のそば屋らしい佇まいです。

堺の老舗そば屋 ちく満(ちくま)

店内もご覧の通り、いかにもといった店作り。信州のあたりの古民家を改築したそば屋の様で、ちく満はその歴史からいっても、改築とかじゃなく、時代を経てこんな風に育ったのでは無いかと想像されます。

ところが、300年もやっているそば屋は、そば自体もお店の外観も、一味もふた味も違う、なるほどとうならせるそば屋なのです。

 

外観がまた有名

堺の老舗そば屋 ちく満(ちくま)

通りから眺めていたら、知っていなければここが江戸時代から続く老舗のそば屋だということは絶対に判らないかと思います。看板の一つもなかったはず。

画像の赤丸で印をした場所が、上で紹介した、趣のあると書いた入口なのです。

なかなか気合の入った昭和の香りのする古いビルに挟まれて、ちく満はあります。どうしてこういう作りになったのかは全くの謎です。

 

ちく満のメニューは熱もりそばだけ

さて、ちく満のそばです。

席に通されたら、熱もりそば(蒸籠蕎麦) の一斤(いっきん)と一斤半(いっきんはん)という二種類のメニューのみ、どちらにするかと尋ねられます。一斤と一斤半というのは、いわゆる並か大盛りという目安、珍しい呼び方だと思います。

ちく満へは何時も車ですし、流石に昼間っからそば屋でのんびり一杯という気にはなれませんが、日本酒がメニューにはあるそうです。

堺の老舗そば屋 ちく満(ちくま)

熱いそばが白木の蒸籠に入って運ばれてきます。

本当に蒸してあるのか、湯通しされた熱いものなのかは判りませんが、恐らく後者。蒸す籠と書いて蒸籠(せいろ)。何れにせよ、蒸してある蕎麦というのは、もはやとてもめずらしい蕎麦だという話で、日本の蕎麦の歴史を今に伝える店であることは間違いないと思います。

江戸の時代には流行したという蒸籠蕎麦、ちく満は創業から蒸籠蕎麦で商売してきたのでしょうか。

堺の老舗そば屋 ちく満(ちくま)

熱もりそばは、文字通り熱いそばです。普段、そばを啜った際の香りや喉越し、麺の腰に出汁が、などと蕎麦通を気取って、呟いてますが、そういうものとは無縁のジャンルが違う暖かいそばです。

蒸籠の蓋をあけると、蕎麦の香りが立ち上ります。それからお椀に生卵を溶いて、暖かいそば出汁をあわせていただきます。

完全に好みが別れるかと思いますが、実際にはちく満のそばのファンは確実にいらっしゃるようです。

ふわふわの蕎麦と書いたら雰囲気が伝わるかもしれません。ちく満の出汁とふわふわ蕎麦は個人的には嫌いじゃなく、時折食べたくなる蕎麦の一つなのは間違いありません。

 

ちく満への地図 駐車場情報

阪堺電車の宿院駅からすぐ、車だと割りと広い駐車場が敷地内にありますが、昼時間ともなるとあっと言う間に埋まってしまいます。

店の混雑具合にもよりますが、時間をずらすなどした方が、じっくり味わえるかとおもいます。


スポンサードリンク


コメントを残す