及源の南部鉄器について
注文していた、及源の南部鉄器の卵焼き器が届きました。
及源と書いて、おいげんと読みます。
及源は鋳物の鍋釜を作る岩手県のブランドで、この地の鉄器は「南部鉄器」とも呼ばれて、歴史は奥州藤原氏が平泉に栄えた時代まで遡るといいます。
鋳物の鍋というと、私にとってはアウトドアで使う「ダッチオーブン」を何十年も身近にある道具として愛用しており、その日本版の道具をこうして入手出来るというのは嬉しい話です。
>>> ダッチオーブンのレシピ
面倒くさいんです、鋳物の鍋って。重いし錆びるし。
それでも、重くて扱いづらい鋳物の道具で作った料理が「美味しい」という事を、プロの料理人や食いしん坊な我々は良く知っているのです。
及源の卵焼きフライパン
友人たちと借りている男の隠れ家に、卵焼き用のフライパンが欲しくて物色してました。
やっぱり、最初は卵焼きフライパンの最高峰、プロの料理人愛用の銅の卵焼き器を、と思ってたものの、銅の製品はそれなりの値段もするし、がさつな男達が使うとなれば、手入れが面倒などと苦情が目に浮かびます。
その点、少々のことでは、どうにかなりようもないのが鋳物の道具です。
使い込むほどに油なじみが良くなって、厚い鋳鉄の底は熱をしっかり蓄えて綺麗に焼き上げることが出来るというわけです。
卵焼き器とありますが、ちょっとした野菜炒めなどあれこれ使える万能道具として、一般家庭の台所でも活躍するでしょう。
写真は最初の卵焼き作り。
油の馴染みが悪くてちょっと焦げ付いたりしてしまうのは最初だけ。あと一ヶ月もしたら、綺麗な卵焼きが出来るように育ちます。それが鋳物の道具の面倒だけれど素晴らしいところなのです。
鋳物のフライパンの手入れ
使い終わったら、洗剤でごしごしするのではなく、お湯で汚れを落として、火にかけるなどして水分を飛ばしてから、オリーブオイルなどを塗って片付けます。
洗剤で洗ってそのままにしていたりすると、特に使い始めは錆が出たりするので注意した方が良いです。
錆びてしまっても、慌てる事はないです。ステンレスたわしなどで錆を落としたら、火にかけて水分を飛ばしてオイルを塗り込むと良いです。