堺の包丁 孝行 ダマスカス VG-10

堺孝行 ダマスカス VG-10

堺孝行とは

画像は「堺孝行 ダマスカス VG-10」です。美しい姿形、普段使いの包丁として愛用する逸品です。

堺孝行と言うのは「青木刃物製作所」が作る包丁の商標で、堺には、他にも「和泉利器製作所」の堺刀司、「河村刃物製作所」の堺菊守などをはじめとする、沢山の包丁があります。

堺は知る人ぞ知る刃物の町なのです。

私は幼少の頃、堺の町で育ったので、堺の包丁を自慢したいのはもちろんですが、それ以上に包丁を始めとする、刃物好きを自称する者です。

日本には刃物の産地は沢山あって、高知県の土佐打ち刃物、新潟県の越後三条打ち刃物、福井県の越前打ち刃物、兵庫県の播州三木打ち刃物、岐阜県関市の関刃物など魅力的な刃物は沢山あります。

堺孝行の話とはずれますが、包丁ってこれだけ毎日触って使うもののハズなのに、愛着を持って使用する一本とか、包丁の話題って少ないのをいつも残念に思っています。

堺孝行 V金10号ダマスカス33層鎚目 剣型三徳160

普段使いの出来る、コストパフォーマンスの高いワンランク上のダマスカス鋼包丁「堺孝行」です。

堺孝行 ダマスカス VG-10

三徳包丁の先を鋭くした、新発売の剣型三徳です。普通に肉を切ったり野菜を刻んだりという作業の他、鋭い先端を使って細造りをするなど、万能に使える便利な包丁です。

堺孝行 ダマスカス VG-10

美しく手に馴染むウッドハンドルはまるでカスタムナイフのハンドルみたいです。

堺の刃物の特徴

堺孝行 ダマスカス VG-10

他の産地には無い堺打ち刃物の特徴があって、鍛造火造りと焼き入れ焼き戻しをする鍛冶屋と、刃付けをする研ぎ屋、柄を専門に作る柄屋、研ぎ屋が仕上げた刃物と柄をくっつけて製品にして刃物店に卸す問屋が、分業制になっています。

写真は会社の事務所の向こう三軒先にある加工屋さん。堺孝行の看板があるという事は、堺孝行のどこかの工程を扱っているのでしょう。

他の地域では一般に、鍛冶屋が研いで柄をつけて製品にするところまで一貫して行うのが常です。

分業制によって、どの鍛冶屋さんが打って誰が刃付けしたのか、など、好き者の言い分がが判らないということもありますが、分業制のメリットがあります。

幾重ものチェックが必然的に行われる為に、リーズナブルな商品であっても品質の良い安定した刃物が流通するというのが堺包丁の特徴です。コストの低減、品質管理が常に行われる環境にあるいいます。

ダマスカス鋼

堺孝行 ダマスカス VG-10

ダマスカスという名称は中東のシリアという国のダマスカスに由来し、インドのウーツで生産された鋼材がシリアのダマスカスで刀剣として加工され広まったそうで、ウーツ鋼とも呼ばれます。

日本の包丁で使われるダマスカスは、刀芯にモリブデン鋼を用い、その芯にダマスカス鋼を何十層にも重ね合わせて作られたもの、独特の縞模様が非常に美しく、錆びにくく、鋭い切れ味は、高級包丁の代名詞になっているのです。


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