奄美に縁のある方なら当たり前な話かと思いますが、「わん」は「私」「自分」、「ケンムン」は南の島のがじゅまるに住むと言われる妖怪ですね。沖縄地方へ行くと、ケンムンは「キジムナー」などと呼ばれメジャーな妖怪です。
内地ならば「河童」の様な生き物と言えばイメージしやすいかもしれません。
わんとケンムン
島の居酒屋が野田にあると聞いて、シマ唄の友人たちと足を運んだ次第。
南の島好きな我々は、○○に南の島の店が出来た、と聞けば足を運びたくなるもの、ましてや、私ら奄美に縁のある人間が、奄美の店と聞けば気になってしょうがないというものです。
カウンター席にテーブルが三つ、あとは座敷もあります。2018年の2月にオープンしたとのこと、島のおねーさんが二人と娘さんで切り盛りされてました。
「島の方ですか?」という会話から始まり、気がつけば他のお客さんと一緒に盛り上がったり、南の島らしい、ざっくばらんな雰囲気はやっぱり良いもんです。
わんとケンムンの料理
奄美大島の素材にこだわった、奄美の島料理の数々を堪能出来るメニューが揃っています。
おつまみセット
ワンコイン、500円でまず一杯、生ビールかハイボールと、パパイヤの漬物のセットです。
子供のころは、一体この食べ物はなんなんだ?と思っていたものですが、酒の肴に、お茶うけにと今はパパイヤの漬物は大好物な南の島のメニュー。
開店から18時ぐらいまでの限定メニューなんだとか。
奄美産の本マグロのお造り
奄美大島の瀬戸内町は、国内最大の規模を誇るマグロの養殖場があります。奄美から直接仕入れていると言うマグロはなかなかのもの。
「近大マグロ」として今では全国で有名なマグロです。
余談ですが、マグロの漁獲量が年々少なくなり、漁獲量が制限される云々はニュースでもしょっちゅう目にするので、ご存知の方は多いかと思いす。
マグロの消費量が世界一の日本としては、食卓からマグロが消えるとか考えられません。
今後は更に養殖マグロの需要は多くなって行くでしょう。
島でもあちこちで養殖本マグロを食べることの出来る店が増えてますね。
さらに余談ですが、画像に写っている、突き合わせに付いている貝も奄美のグルメでは欠すことの出来ない素材です。
北大島では「とびんにゃ」、南大島へ行くと「てぃらだ」と言います。沖縄の方へ行くと「てぃらじゃー」みたいに呼びますね。本土でも、割と温暖な外海に面する場所で採れる貝で、各地で色んな呼び方がある貝です。
簡単に採れるうえ、塩ゆでから煮付け、汁物の具、炊き込みご飯の具材にとレシピは無限、本当に美味しい貝なんです。
島らっきょの塩づけ
南の島の定番食材の一つ、島らっきょです。
島らっきょもまた、南の島メニューの定番、そして好物の一つなのですが、店によってはしょっぱくて残念な島らっきょも多いです。
ここのは、塩加減が良くて、まさに良い塩梅で◎です。
「島らっきょの天ぷら」もめちゃくちゃ美味しいんで、必ず注文するメニューの一つ、食べたかったですが、時期的に生の物がまだ入荷していないとのこと、残念。
にがうり&チューリップハム炒め
沖縄でいう、コーヤチャンプルーです。
にがうりというのは、奄美地方の方言でゴーヤ。チューリップはいわゆるスパムですね。
沖縄でも「スパム」と「チューリップ」という二大ブランドがあって、奄美ではスパムよりもチューリップ派が多い感じなのです。
じっくり煮込んだ豚骨
これもまた南の島の定番料理。
豚骨は奄美の方言で「うゎんほねぃ」と呼びます。「うゎー」が豚、「ほねぃ」は骨ですね。
つきあげ
白身魚のすり身を揚げたもの。鹿児島の「さつま揚げ」と同じ様なものです。
このつきあげもご飯のおかずに、肴にと奄美の者にとってはソウルフードの一つになります。
奄美のつきあげを久しぶりに食べました。
鶏飯丼
奄美と言えば鶏飯。締めの鶏飯は欠かせないメニューの一つです。
ご飯に鶏肉を細かく割いたもの、パパイヤの漬物、椎茸、たまごなどを乗せて、鶏ガラスープをかけていただきます。
ここの鶏飯はちょっと変わっていて、「丼」なんですね。
鶏出汁のつゆだくで食べるのが、やっぱり私は好きです。
たまご焼おにぎり
あんまり知られてませんが、たまご焼きおにぎりも奄美諸島では定番なメニューです。
薄焼き卵をおにぎりに巻いたもの。南の島の具材を使って、バリエーションは本当に色々で、沖縄にももちろんあります。
わんとケンムンのたまご焼きおにぎりの具材はチューリップと豚味噌です。
営業時間とアクセス
JR環状線の野田駅から徒歩10分ぐらい。大阪中央市場のすぐ近くです。
【営業時間】17:00~0:00
【定休日】月曜日
>>> 公式ページ