とらやの羊羹の人気の秘密

とらやの羊羹とは

とらやの羊羹の人気の秘密

いつの頃から刷り込みが入ったのか判りませんが、羊羹といえば虎屋がド定番。

ありきたりだとの意見も耳にしますが、伝統とか歴史とか日本人の好きな話が沢山詰まっており、手土産に悩んだ時には、とらやの羊羹を持って行くと間違い無いとか、ちょっとした土産品の定番商品なのです。

などと書いておきながら、とらやの羊羹の発祥の地、京都に行けば直営店があるものの、なんと、わが町大阪にとらやの羊羹のショップは無いという不思議。

とはいえ、高島屋とか、阪神・阪急百貨店に行くと購入できるし、今はネットでも次の日に届くので、それほど不便はありませんね。

とらやの羊羹の伝統と味

とらやの羊羹の人気の秘密

とらやの創業は、なんと室町時代(1520年代)、京都で創業したそうです。関ヶ原の戦いの折には、誰それをかくまっただとか、それはもう凄い歴史が残っているのです。

皇室御用達の和菓子として大人気、明治2年(1869年)、明治天皇の東京遷都に伴い、京都の店はそのままに赤坂本店を中心に、東京に数店舗の店を構えています。

中でも羊羹は「とらやの羊羹」としての人気ぶりは冒頭で書いた通りです。

その昔、甘いものはとても貴重だった訳です。日本でも奄美大島などの南西諸島で取れる黒糖が内地に伝わって砂糖が一般的な物となったのは近年の話。

甘い物が貴重だった時代の名残として、とっておきの「ひとしな」として、日持ちする羊羹を手土産にという風習が根付いたのでしょう。

ちなみに、羊羹の歴史となると、話は少々違ってくる様です。

日本における、羊羹の元祖は当時は京都にあった、総本家駿河屋だといわれます。

虎屋は少し遅れての創業であるものの、御所出入りで名声を高め、更に本店を東京に写して関西色を消し去って、東京の一等地や百貨店で販売のステータス。

羊羹といえば虎屋と言われるまでには、苦労と時間がかかった事が伺えます。

とらやの羊羹の種類

とらやの羊羹の人気の秘密

どれもが外し難い味、私の故郷の黒糖は外せないし、羊羹定番の夜の梅。抹茶に紅茶。香りの良いはちみつ。

それぞれの味を楽しむに、この五種セットは本当におすすめです。

ちなみに、夜の梅というあずきの羊羹なのですが、あずきの粒を、夜の闇にほの白く咲く梅の花に見立ててのネーミングだそう。

虎屋の登録商標ではあるものの、大阪市に本店のある和菓子店「鶴屋八幡」と和歌山市に本店のある和菓子店「総本家駿河屋」にも同名の羊羹があります。

三社が合意でこのネーミングを使っていて、そうなると、夜の梅を食べ比べしたいと思っているのですが、なかなか叶いません。そもそもという話、羊羹に限らず、和菓子というもの、そんなに頻繁にいただくもんじゃないですからね。

そして、羊羹とセットの飲み物、緑茶との相性が良いのは、誰もが知っている通りかと思いますが、酸味の強い濃い珈琲ともぴったりだと私は思うのです、是非お試しください。


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