堺 菅原神社
堺では天神さんと呼んで親しまれている菅原神社です。
菅原神社という名前ですから、祭神は菅原道真に天穂日命、野見宿祢を祀ります。
1000年も以上の昔、まだこの地が海辺だった頃の話、菅原道真公が太宰府の地で掘り、海へ放された七天神のうちの一体の木像が近くの浜に流れ着き、天台宗威徳山天神常楽寺の僧侶が寺内に天神社を創建したのが菅原神社の始まりだそうです。
という事で、境内には全国の天神さんでお馴染みの「神牛」や「梅の木」などがあり、天神さん好きな私などは、心底ほっとして、落ち着ける神社です。
もちろん神牛がいます
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堺の菅原神社には、御影石と大理石の神牛があります。
菅原神社境内には、他にも少彦名命と神農大神を祭神とする日本最古の薬祖神社と稲荷神社、大阪ではお馴染みの戎神社があります。
新年の戎祭、初夏のホタル観賞、9月の「八朔祭」には、ふとん太鼓の宮入など、普段は静かな菅原神社もこの時ばかりは多くの人で賑わうのでした。
元禄二年堺大絵図という堺の町が栄えた頃の絵があります。
当時は「北の天神 南の開口」と呼ばれ堺の町を東西に貫く大小路通の北を天神社が南を開口神社が氏神として守っていたのです。
豊臣の時代から徳川の時代までの菅原神社の栄華は堺の者のご自慢です。
写真の大阪府指定有形文化財である楼門ほか、千利休の師・武野紹鷗が愛用した椿の井戸、堺の武将小西行長が朝鮮から持ち帰って奉納したという傘松の大木の幹、慶安年間に建立されたという茶室「紅梅軒」、境内には是非ゆっくりと訪れていただきたい見どころが沢山あります。
菅原神社の戎さん
堺の天神さんは堺戎(さかいえびす)としても有名で、正月明けの戎祭(9日・10日・11日)には、縁日が立ち並び、沢山の人が訪れ賑わいます。
「商売繁昌 家内安全」関西ではえべっさんが終わらなければ、正月が終わりません。関係者一同時間を合わせて、必ずお参りに行きます、「必ず」です。
三大えべっさんと呼ばれる「ミナミの今宮戎」「北の堀川戎」「にしのみや戎」と比べると規模は小さいかもしれませんが、南大阪随一、海の中から突然現れた堺の「えべっさん」は、その歴史と他所とは違うおおらかでのんびりしたな雰囲気を、南大阪の者は自慢するのです。
菅原神社の御朱印
御朱印は社務所でいただきます。
今回は恵比寿神社の御朱印をいただきましたが、菅原神社と堺薬祖神社の3つの御朱印がいただけるようです。
堺 菅原神社へのアクセス
〒590-0945
大阪府堺市堺区堺区戎之町東2丁1-38