初心者の三線の選び方

沖縄三線

初めて買った三線の話

上の画像は私が一番最初に手に入れた三線、沖縄三線です。

もう20年ほど前にもなるでしょうか、その頃の私は仕事の都合もあって年に何度も沖縄通いをするようになって、世話になっている沖縄の大先輩のところで三線に触れる様になってしまったのが、私の三線生活の始まりでした。

その先輩は、沖縄にやってくる度に三線を触る私をみて、練習用に三線を用意してやるといって、しばらくした頃、一本の三線が送られてきました。

人に譲るのもしのびなく、今も大事に手元に置いてる三線、私が最初に手に入れた三線は3万円ぐらいのいわゆる初心者用というものです。

子供の頃からギターを弾いていたので、弦楽器なら任せとけ、三本しか弦のない三線なんか楽勝と変な自信をもって暇さえあれば触っていたものです。

沖縄音楽入門の定番、ビギンなど沖縄ポップスがお手本。更に民謡などを爪弾くようになったのは自然の流れだったと思います。

そして、仕事で故郷の奄美大島へ立ち寄った際に、奄美のシマ唄と再び出会うことになりました。

子供のころから、じーさんが爪弾く三線を常に見ていたものの、シマ唄なんか格好悪い音楽だと思ってたものです、それなのに、不思議なことにシマ唄が自然に自分の中に入ってくる。

私の奄美シマ唄ドハマリが始まりました。

奄美三線

何度めかの奄美行きで購入した奄美三線、叔父から同郷の者がやってる店を紹介されて購入した、私の一本目の奄美三線です。

初心者用三線の選び方

沖縄 奄美の三線

私の沖縄三線と奄美三線、最初の一本の話はこれぐらいにして、全くの初心者の方が最初の一本を購入するにあたって、どういう三線を選んだら良いのか?

私自身、今でこそ三線の音に関して、良し悪しの様なことを知った顔して語る様にもなりましたが、三線がはじめての方にとって、音がどうだ、形がどうだ、そんな話が判るはずもないというのは当たり前のことだと思います。

そして、楽器というのは上達すると、それなりの楽器でもそれなりの音を出すことが出来るやっかいなものだという現実。私の初めて手に入れた沖縄三線も、今の私が弾くと、結構良い音がするのです。

なので、最初の三線は何でも良いという話にもなりますが、一つ、はっきりした行動があって、例えば初心者セット、みたいな三線を購入しても、三線が好きになればなるほど、必ず近い将来に次の一丁が欲しくなるのは間違い無いのです、必ずです。

楽器ってそんなもんです。

私などは長いことギター弾いてましたから、数十万もするギターという楽器の値段に対しても何の抵抗もありません。好きなだけ使えるお金があるとか、裕福な暮らしはしてませんので、高いなーとは思いますけどね、そんなもんだと思ってます。

奄美三線か沖縄三線かという選択もお忘れなく、間違えると大問題です。

三線選びのアドバイスを三つ

では、実際にどんな三線を選べば良いのか、三つの選び方を紹介しておきます。

まずは安いもので慣れろ

初心者の方にとっては、これから先、ずっと続けることが出来るかどうかも判らない三線に高いお金を投資するのはどうにも気が引けると言うのはわからなく無いです、安いほうが嬉しいというのは人間心理、誰もが思うことですから。

とにかく三線に触れるためには、安い三線でも十分なので、まずはいつも手元に置いて時間の許す限り触りましょう、というアドバイスが一つ目です。

私の最初の一丁がこのパターンでしたね。ハードケースから教則本など一式揃って、3万円ほどは、当時出回ってる三線では一番安かったなと思います。

その職人さんも亡くなってしまったのですが、腕の良い職人が作る初心者用の三線だったのは私にとっては幸運で、何度も書きますがなかなか良い音がする三線なのです。

でも、結局、もっともっと良い三線をと、現在進行形なのはご覧の通りです。

ちゃんとした三線店で購入

初心者だからという理由で、安い三線を購入するよりも、最初から、ちゃんとしたと言う言い方はおかしいかも知れませんが、腕のよい職人が居る三線店に足を運んではじめての三線が欲しいと相談する方が、色んな相談にも乗ってくれるというもので、上達も早いでしょう。

具体的には5万円ぐらいの予算から、奄美・沖縄三線を手に入れることが出来ると思います。

実際に私の周りでは、最初の三線をネットショップやオークションで「まずは」と購入したものの、結局買い換えることになった三線仲間が何人も居ます。

それらの三線を使い続けることはまず無いので、もったいない話です。

他の楽器経験がある方というのは、先にも書いた通り、良い楽器と言うのはそれなりのお値段だということが判っているので、最初から三線に投資出来る方が多いですね。

私はもう何十年もの間、楽器に触れてますが、どちらにせよ、良い楽器と言うのは人それぞれだったりするし、良い縁に恵まれて出会うものだと思ってます。

中古三線を買う

中古三線と言っても、ヤフオクやメルカリなどで中古品を探すのでは無く、周りに三線を演っている人が居れば、という条件が必須ですが、人づてに譲ってもらうという方法です。

三線を続けている人って、上達するほどに、ワンランク上の次の三線が欲しくなるというのは当たり前、自然の流れです。

個人的には沢山の三線を並べて悦に入るという収集癖がある私などには考えられない話なのですが、私の周りでも、次の三線を購入する資金に充てたいので、今愛用している三線を譲りたいという人は何人も居ますね。

中古とは言え、そういう出処が判っている三線だと色んな意味で安心だし、中古だということで、リーズナブルに購入でき、お互いがお得だという取引になりますね。

ネットショップで購入するのは駄目なのか?

色々と書きましたが、ネットショップで三線を購入するのはそんなに駄目なのか?と感じる方も居るかも知れないので書いておきますが、すべてのネットショップが駄目だというわけではありません。

良い店なのか、そうでないのか?それを知る方法が無いのが今のネットの世界です。

実際に私が見聞きしたネットショップの酷い話を幾つか紹介すると

・届いた三線は棹が捻れている
・本皮だと書いていたのに二重張りだった
・黒木は黒木でも、ツギハギだらけの黒木
・大枚を出して購入した黒木の塗装を落としたら、ひび割れだらけの、酷く適当な修復痕

輸入の黒木を八重山黒木だと偽り、高値を付けて販売している三線店もあると言います。

こんな風なので、ネットショップは三線の初心者が利用するにはリスクが多いと思うのです。

やっぱり時間をかけてでも、良い三線と出会う縁を求めた方が三線を楽しむことが出来る、そんな風に思ってます。

中には良心的な運営をしているネットショップもあるのはもちろん、ネットで購入する際の不安を払拭するために色んな工夫を凝らして運営しているのは本当です。

その他 三線の備品

三線の備品

画像は私が何時も持ち歩くことの多い、自宅では、傍らにいつも置いてある、おおよそ考えられるトラブルは全部OK的な備品セットです。

三線ケース

三線ケース

保管のためのケースではなく、持ち運びをする際に必要な三線ケースも一緒に購入しておくのは絶対だと思います。

市販されている三線用のケースはだいたい四種類あって

・三線袋
・ソフトケース
・セミハードケース
・ハードケース

と、上から順に大事な三線を保護してくれる度はあがります。

三線屋で購入した際は、大抵ソフトケースは付けてくれるので、例えば教室へ通ったり普段の持ち運びにはソフトケースで十分です。

飛行機に乗せたりする際にはセミハードケース、ハードケースを使った方が安心なのは言うまでもありませんね。

千円そこそこで購入できたりする三線袋はケースとしてはどうだろうかと言うただの布袋で、諸先輩方がよくやっているのは、三線袋に入れて更にハードケースに入れて二重にガードするみたいな使い方です。

三線袋などはミシンがあれば簡単に縫えるので、お気に入りの布で自作する方も少なくありません。

私自信は、三線の保護を考えるとやっぱりハードケース、市内を電車やバスで移動したりする際には、背負うことの出来るセミハードケースを愛用しています。

余談になりますが、飛行機に乗せる際って、空港会社によって三線の扱いが全く違って、格安航空券などはケースに取扱い注意のシールを貼られるだけですが、JALなどは別途、保管ケースに入れてくれるので、高価な三線を預ける際には安心です。

糸とウマ

三線を入手する際に、ケース以外にも必ず予備を用意して置きたいもの代表は、

・糸(弦)の予備
・ウマの予備

これらは消耗品なので必須です。数百円のものですし、街の楽器屋で売っているものでもありません。
何度も書きますが、必ず必要なので幾つかを手元に置いておきましょう。

三線立て

あれば便利な物として「三線立て」なども自宅での三線の保管に便利です。

色んなタイプの物があって、壁にぶら下げるフックのタイプのものから黒木で作られた工芸品の様な立派なものまで好みで選べば良いと思います。ギター用の物が流用できたりもするものもあるので、楽器屋で探してみるのも良いです。

>>> 三線立ての話

チューナーにピッチパイプ

チューニング(ちんだみ)をするにあたっての道具も、幾つか用意しておくと良いです。

ちんだみについての詳しくは、こちらの三線のチューニング ちんだみについてで詳しく書いてあるので参考にしていただければと思いますが、三線の音合わせに使える道具は大きく分けて4つです。

・クリップチューナー
・ピッチパイプ
・チューニングメーター
・スマホアプリ

といった感じです。二つぐらい常に持っていたら(一つは必ずスマホアプリ)、トラブルにも慌てないと思います。

バチとツメ

奄美三線ではバチ、沖縄三線ではツメと呼ぶのが一般的です。

沖縄三線ではツメが折れるなど、まず考えられませんが、奄美三線の、特に竹バチなどは割れてしまう消耗品です。

また、奄美・沖縄に限らず、無くしてしまうことは結構あるので、予備のバチとツメも無くてはならない備品でしょう。

消音ウマ

三線 消音ウマ

集合住宅に住んでいたり、住宅事情で自由に音を出して練習が出来ないという方は、消音ウマという物があります。

通常のウマと違って、弦の振動を胴に伝え難くするもので、このウマを使うと通常の音よりもかなり小さな音になるものです。

多くの方がそんなことは言ってられないという現実があるかもしれませんが、私は消音ウマを付けた際の、こもった音がどうにも馴染めず、良い音を出す稽古が出来ない、と消音ウマ否定派ではあります。

ありがたい事に、この消音ウマを使う必要の無い環境に暮らすので稽古の際に使うことは無い備品ですが、1000円以内の商品ですし、一つ持っていると活躍するシーンは無くは無いです。


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